軽井沢の朝は猛烈に冷え込みます。今朝は今シーズン初の氷点下だそう。ゆっくり寝ていたいところですが、今日は大事な挙式が
あるのでそうも言ってられません。
支度をして長い廊下を歩いてレストランに向かいます。
朝ごはんも洒落ていて、メインは後でこれは前菜になるそうです。寝ぼけた体にミネストローネ?が沁みます。周りを見ると旅行者
としての若いカップルが多いです。お高いんですよね、ここは。若い人も頑張って日本の観光業を盛り立ててくださいね。
そしてこれがメインディッシュ。ほうれん草とベーコンの蕎麦生地クレープです。美味しくて洒落てます。でも、おじさんは一瞬困り
ました。そしてとてもTKGが恋しくなりました。
挙式は午後からなので、腹ごなしにまずは敷地内を散歩します。陽が登るにつれて少し気温も上がってきた様ですが、ゴジラの様な
白い息を変わらず吹き出します。
これだけの庭園と施設を保護管理するには相当な人手が必要です。ホテルに入って思った事は非常に従業員が多いと言う事でした。
フロントにいる人だけでなく、庭園の管理やコテージの管理など四季を通じてメンテするには相当なお金と時間がかかるでしょうね。
先週、バイクで行った耶馬溪では全く紅葉していませんでしたが、さすがにこちらは綺麗に色づいています。紅葉は日中の寒暖差で
色づくと聞いていますので、我が家の庭の紅葉もそろそろでしょうね。
そしてここが本日挙式を執り行う石の教会です。地下部分には日本の聖書学者である内村鑑三氏の記念館となっており、聖書など
が展示されておりました。
式が執り行われる前には写真の様に内部に入る事ができますが、ここから先の写真撮影はNGです。無論犬もですけど。
そしてこちらが有名な石の教会の全体像です。式を執り行うのが牧師さんと言っていたのでプロテスタントでしょう。なお、中は
写真、録画、録音など記録装置の持ち込みはできず、スマホもOFFが原則です。牧師さんは日本人の方と結婚していて達者な日本
語でした。アメーン。
〜中略〜
とても厳かで荘厳な雰囲気の挙式でした。神式などは身内だけで行いますが、キリスト教は友人も同席するのでそれが喜ばれると
聞いた事もあります。確かに厳かな中にも優しさに溢れて良い雰囲気でした。
式の最中に思っていました。姪の父親、つまり私の兄は57歳で他界、姪は高校生でした。急ぎ病室に行くと、兄の亡骸の横で泣く
事もできず、ただ呆然として立ちすくんでいた制服姿の姪がいました。それを見た瞬間に、私たちと一緒や、、と複雑な心境にな
りました。私たち兄弟も早くに親を亡くしました。19歳の夏の終わり、私は静かに心臓の鼓動が止まっていく父親の姿を見ながら
その臨終に立ち会いました。
その後の親のない子供の人生がどうなるのか知っている私たち兄弟でした。それからのことを思いながら、天を見て今日の晴れ姿
を兄に見せたかったなと考えていると、なんだか泣けてきます。父親ではありませんが、幼い頃から見知っており、末っ子で一番
苦労したはずですので気になっておりましたので。涙腺が弱くなりましたが、嬉しくても泣けますね。
式に続いて宴会です。これも私の知っている披露宴とは違って、ちょっとした食事会の様な感じで、来賓の挨拶や友人達の一発
芸やスピーチもなく、主役の新郎新婦が席について出席者と歓談しています。会社上司や先輩もいない、友人同期だけの様でし
たので、本当にこれからもお互い必要となろう仲間だけの様でした。うん、いいものですね。自由なこの歳になって思います。
2人とも良い友人、同期に恵まれていたようです。友人は自分自身の鑑とも言います。良い人たちに恵まれてようで何よ
りです。
私は新郎のお父様と会話することが多かったのですが、なんと言う偶然か、大阪時代に勤務していたビルの向かいのビル
に勤務されており、同じ所で昼の食事をしていた様でした。時期的にも重なる時がありますので、どこかですれ違ってい
たかもしれません。世間って広い様で狭いです。「見てる人は見ている」会社を去る時に若い人達に送った言葉での一つ
ですが、私の肝に命じておきましょう。
とても1枚では収まりきれないのですが、食事の数々をちょっとまとめてみました。この後にメインディッシュの塩釜の
ローストビーフがあるのですが、写真を撮る前に夫婦とも食いちらかしてしまいました。お互いお腹いっぱいと直前ま
で言ってたのにです。
写真は鮭のパイ包だったと記憶します。これを主席者分に切り分けて皆さんに配膳します。ですので、1つの料理の合間が
あるので、会話は非常に弾むようでした。
これで新郎新婦もしっかりと今日の食事をとることができますね。私たちの時、私は酒ばっかり、奥さんはとても食べる
事ができなかったとのことで、今の若い人たちは若い人たちなりの価値観を大切にしていると感じます。何事も価値観は
変わる物だと思いますので。
最後に、、いつまでもお幸せに。
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