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不幸は後ろから突然肩を叩いてくる

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宿泊した東横インは改修したばかりでとても気持ちよく泊まれました。また、昨夜は奥様のリクエストで焼き鳥屋を先に予約していた
ので焼き鳥三昧でした。それで今朝は軽く済まそうと思っていたのですが、思いのほかお腹が空いて、カレーまで、さらにご飯にパン
まで頂いてしまいました。法事の最中に眠らない様にしないと行けません。

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菩提寺は東武アーバンパークラインの岩槻駅からタクシーでワンメーター程の距離、650年程の歴史がある浄土真宗本願寺派のお
寺さんです。地域的には曹洞宗が多く、数少ない宗派なので檀家さんのエリアは広く、数は結構いらっしゃいます。

閑話休題

兄の十三回忌、母の三回忌も無事に終わりました。ひとしきりの読経の後の法話の際に「倶会一処」のお話がありました。あまり
知識はありませんでしたが、他家のお墓にそう刻まれた碑を見ることがあります。死がだんだんと身近な物になって来たので聞く
耳が変わったのかと思います。信心深くは決してありませんが、蔑ろにはしていません。常に自分の心との対話が重要だと全ての
宗教では言っていると思っており、浄土真宗はさらに「ありのまま一切合切任せなさい」なので非常に楽な宗派ではあります。

そして思い出しました。

兄は6月のある朝、突然の心臓発作でベッドから起き上がる事なく三途の川を渡ってしまいました。本当に突然で、義姉が階下で
朝食の準備していて、起こしに行って兄の異変に気づき、看護師でもあったので適切な心臓マッサージを長時間繰り返したのです
が、努力実らず帰らぬ人となってしまいました。

幸福はどの家、どの人でも何かしら似た所がありますが、不幸は逆に同じ物はなく皆それぞれに不幸の形を創ってしまいます。幸
せは遥か道の向こうからにこやかにおいでおいでをしてくれているかも知れませんが、不幸はある日突然後ろから肩を叩かれて振
り返るとそこには闇が広がっており、2度と光を見ることが無い、そんな物と考えておりました。

今日、改めて会った甥、姪たちの結婚して成長した姿を見て、まだひ弱だった頃を思い出し叔父として彼、彼女を十分支えてやれ
たかと思っておりました。そうしてると父の日だからとプレゼントを姪達から頂きました。子供が無い私たちに気を使ってくれて
いる訳でも無いでしょうが、素直に嬉しかったです。確かにこの12年間色々ありました。その中で、少しでも兄に顔向けができて
いればと考えていました。

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法事も終わり、下の姪の旦那さんの紹介も兼ねて近くの料理屋で食事です。このお店はうなぎ屋さんで、母が一番気に入っていた
お店との事で、女優の三宅邦子さんの生家だそうです。新たに輪に加わった下の姪の旦那さんが非常に緊張していたので、だいぶ
いじってしまいました。変なおじさんと一生思われる事でしょう。ちなみに母は「もう一生でする事は全部した。何も後悔する事
は無いのでいつ死んでも大丈夫」と言いながら、ここのうなぎを美味しそうに頬張っていたとの事。

いい人生でしたか、倶会一処の通り、阿弥陀様と一緒に向こうで先に行って待っていた父と兄とも会ったら聞いてみたいです。

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コメント

お兄さんの十三回忌、母君の三回忌
時の経つのは速いですね
お兄さんも、お母さんも、すぐお顔が浮かびます
どちらも笑っておられます。

>すきものさん
過ぎてしまえば時の経つのは本当に早いですね。特に残された子供たちの成長ぶりには驚き
ました。子供が居ないので、その辺の感覚は全くありませんが、叔父さんとしてちゃんと彼
や彼女らの支えになれたのなら本望ですし、兄貴も母親も笑って彼岸で待っていてくれるで
しょう。

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