おれは直角!
今日は大工道具の話です。写真の直角のある物差し、指矩や曲尺(さしがね、かねじゃく)と呼ばれますが、大工さんには無くて
はならない道具です。大工仕事や家具など指物の肝は直角であると、昔近所に住んでた元大工さんから聞いた事があります。
写真の指矩は、私が大学生の頃に造船所兼ヨットハーバーでアルバイトをしており、その際に自作ヨットを作ると言う事でそろ
えた大工道具の一つでした。その計画は自作のヨット(横山造船設計事務所スパロー号)で先ずは淡路島、和歌山の友ヶ島まで行
くと言う物でした。大学時代の友人が当時は真面目だった戸塚ヨットスクールで選手養成のスクールに通っていた、と言うのも
ヨットへの憧れのきっかけです。
さて図面を購入し、過去にそのスパロー号を製作した方からセールを譲って頂き、艤装用の小物も職場出入りの業者さんから仕
入れ、さあ製作に取り掛かりましょうと言う所でそのバイトを辞める羽目になり、計画は儚くも消えてしまいました。残された
艤装具はそのままバイト先に置いたままになりましたが、大工道具は自宅にあって45年程手元で使っていました。
話が長くなりましたが、その際に入手した指矩が写真のもので、何度もコンクリの上に落としたり、乱雑な扱いでぶつけたりで
直角が随分ずれていました。そもそも道具は1)ずれる様になっており、ずれたら修正する、2)ずれない強固な作りとなってお
り、それがずれてしまえば修正不可で廃棄となる、の2つであり、日本の大工道具は主に1)です。したがってこの指矩も修正が
可能であり、角の内か外側を金槌で叩いて伸ばして修正すると言う物です。
修正には限度がありますが、今回は写真程度には修正しました。DIYでは十分かと思います。近いうちに自宅断捨離により、作
業小屋が一つ出来る予定です。その際に作業台や棚など一杯製作する予定ですので、その際には老体に鞭打って活躍してくれる
事かと思います。
くれぐれも直角、大事です。
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