毎日が地獄です
どうしてこうも旅行中の朝ご飯は美味しくしっかり食べる事ができるのだろう。と思う位に
お腹が一杯になった。小さいが、釜炊きのご飯は美味しくて。
昨日遊んだ浜辺にもカモメが浮かんでいたが、今朝は鳶や鴉が何羽もいて彼らも相当警
戒しているようだった。我らは遊ぶと言う感覚でも、彼らにはその日の糧を得る決死の行為
である。
一晩お世話になった望海さんを後に、一番手近にある海地獄へ出発。今日も良い天気に
恵まれて幸せ気分である。
その幸せ気分をぶち壊す様なハプニングもあったが、ここは「しゃーないやん」と言う事で
あっさり嫌な事は忘れて観光。気温が低いために温泉の湯気が一層猛々しく見える。
海地獄とは言い得て妙であり、本当にマリンブルーだ。ラジウムも含まれており、この辺り
が最近微妙な表現となる。仕方の無い事ではあるのだが。
辺り一面が湯気に覆われて数m先も見えない位になる。気づけばデジカメのレンズは湯気
で雲っている。しまったと思った所でもう遅い。とほほ。
無尽蔵に湧いてくるかの様な猛々しい湯気の中を大勢の人が見物してゆく。この湯量が
何百年も続いているのだから恐れ入る。本当に毎日が地獄だ。
温泉熱を利用した温室にある蓮池。時にはmを超える睡蓮の葉が出来て、小さな子供なら
乗る事もできるらしい。
季節外れの花とはいえど、やっぱり奇麗だ。定年後は別府市内の温泉付き住宅に住んで
みたくなった。
地獄を後にしてまたもや食事の写真。海沿いにあるホテルで、一階がレストランとして解放
している。食事が済むとそのホテルの温泉、露天風呂にも入れるサービスがあるのだ。
写真は鱧せいろごはん。うなぎのひつまぶしの様に、最初の一杯目はそのまま、二杯目に
は出汁をかけてお茶漬けの様にする。またまた旨かった。
食事、温泉の後はコーヒーのサービスがあり、またまた食後の怠惰を貪る。この旅行中に
一体全体どれ位太っただろうか。こりゃ元に戻すに相当ノルディックウォーキングをしない
といけない。写真は暖炉のある談話室。喫煙室だが禁煙席が満席でこちらにやってきた。
ホテルのオーナーがオーディオマニアで、Macintoshが置いてあった。ライブもやるとの事
だから、相当の好き者だ。
私は次の日に仕事が入ったので一行と別れて独り帰路に付く。日豊本線で別府から小倉、
そして新幹線で新大阪へ。のぞみの指定席はEXカードのグリーンプランを使ったので、自
由席料金で悠々グリーンだ。
仕事で小倉にはしょっちゅう来るのだが、仕事と遊びでは心持ちが違う。正月も5日となる
と多くの企業が仕事始めとなり、行き交う人もそんな感じだった。
モノレールが頭上を通り過ぎてゆく。結構な迫力。昔はこの背景の建物はそごうであった。
若かりし頃、11月に小倉のやってきてその余りの寒さにそごうに飛び込んでベストを買っ
た。でも1万何千円もして、当時カードをもっていなかったので旅費を使い果たした覚えが
ある。
ビルの中を電車が通る おしゃれな散歩道 ♫ と言う様なCMソングを思い出す。既に廃止
されたが、姫路にもモノレールがあって、ビルの中に駅があった。確かに便利だな。
そうこうしている内に楽しく美味しかった3日間があっと言う間に過ぎた。帰りののぞみでは
小倉で買った好物のとりめしを食い、徹頭徹尾旨いもの三昧であった。これはホントにベル
トの穴を増やさないといけない。
と言う訳で九州帰省の巻は終了。
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