清貧ラプソディー
昨日の日曜日、腰痛が軽くなったのでウォーキングを兼ねて近所の公園へデジイチ
をもって散歩。ひまわりが咲いていたので蜂を避けながら撮影してました。
撮影の合間、風がまだ心地よい昼下がりの木陰で休んでいると、太陽電池と風車で
動く時計が見えました。最近のエコを象徴した設備品です。そこで急に思い出した
のは少し前のシリコンウエハー不足問題。要は中国PVメーカーのシリコンウエハ
大量確保による国内供給不足でした。
最近「原子力VS自然エネルギー」などの議論を良く目に耳にし、太陽パネルの需要
も急速に上昇、加えて総理大臣の全国民の屋根に付けちゃうなんて話が本当にそう
なったら、この時の様に日本中の屋根にコストに優れる中国製パネルが付く事にな
り、国内メーカーは消え散ったドイツの様に早晩壊滅するかと思います。
とにかくイデオロギーでエネルギー問題を論ずる前に、巷で噂のちきりんさんのブ
ログでも紹介されていたこの本を読んでみて下さい。
本や報道が全て事実と思う程信心深くはありませんが、仕事で関係した発電機器製
造会社の人や、ガス会社の人から得た情報(3.11より前ですが)と比べても、大きく
間違っているとは思いませんでした。
確かに放射性物質の存在は「いまそこにある危機」である事は国民共通の大問題と
して認識しています。が同時にそれとエネルギー問題と、本来は日本人存続の為の
別議論であるべきであり、全てを一緒にして何でもかんでも反○○、自然エネルギ
ーカムカムってのはあまりにもファンタジーかと思ってしまいます。
反対、賛成の前に、狂詩曲に踊らされる前に何故エネルギーが必要かをイデオロ
ギーを抜きにして考える必要があると私は思います。今は知る事が何でも容易な時
代ですが、幅広く性急な答えを出さずに考えたいものです。
まあ、私たち家族はあと長くもって数10年で滅びるのでそんなに真剣に考えなくて
も実害はありませんが、甥や姪の更に長い将来を考えるとちょっとは心配ですが。
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WARAKADOさん、こんにちは。
関西では原子力の発電量は約半分ですよね。
これを太陽電池と風車で賄ったところ、雨の日なんかで発電量が半分になると、75%の発電量になるのでは?今よりひどい状態なので、どんだけ節電しないといけないのかと思ってしまいます。
菅さんの発言、やっぱり無理じゃないのかなぁ。と思ってしまいます。
投稿: YANBO | 2011年7月27日 (水) 21時49分
エネルギーとして必要なのは社会インフラや、物作りに対してであり、ちまち
ま家庭で節電しても、人心に影響は与える事はできても、実際の効果は大して
でないでしょう。
また、本にもありますが、あの黒四ダムでさえ通常の火力発電所の半分以下の
発電能力しかありません。太陽電池や風車なんて屁の突っ張り程度の話です。
変電効率の高い天然ガスを使ったタービン開発に原子力関連費の10%でも回
せばいいと思うのですが。200年も持てば、次の世代のエネルギー源ができて
いるか、日本人が減ってそんなに心配しなくてもいい世の中になっているかも
知れません。
投稿: warakado | 2011年7月27日 (水) 22時14分