寺田 寅彦
購入して真っ先に取り込んだのが青空文庫の中にある寺田寅彦氏の作品群。写真
は「津浪と人間」 。今から78年前に書かれた物だが、その年号を知らなければ、
昭和の終わりか?と思う程今と符号は一致する。
「天災は忘れた頃にやって来る」は寅彦氏の言が元と言われるが、随筆分に何も見
当たらないそうだ。それでも氏は若い時に夏目漱石の教えを乞うており、科学と文
学を融合させた文章は、今見てもその視点の鋭さ、表現の多彩さに驚きを禁じ得な
い。
氏の功績はX線による結晶透過など、国内の先駆者であり我が社もその理論の元に
製品を開発もしている。フーリエ、アレニウス、ボルツマンなど蒼々たる面々との
親交があり、文堕ちの私もその理論を会社で常に叩き込まれていた。なので個人的
にはとても親しみのある、尊敬して止まない方なのだ。
「津浪と人間」これは80年近い過去に書かれた物だ。されど今また読み返したい。
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ちょいとお散歩シリーズ その2(2024.12.10)
- ちょいとお散歩シリーズ その1(2024.12.09)
- 本格的に冬が来た(2024.12.08)
- 難を転じて福となす(2024.12.07)
- トング!トング!トング!(2024.12.06)
コメント