サイレントキラー
脳梗塞で突然倒れた上司が5ヶ月間の入院の後、ようやく退院にこぎ着けた。まずはめでたし。でも、職場の復帰にはまだまだ多くの時間を必要としており、職場も賃貸ビルなので、トイレや段差に車いすの受け入れは無い。
そこで気になるのが高血圧と動脈硬化。人は血管と共に老いるとは有名な話だが、血管内のプラークは最近の研究では半分程度でも致命傷を与えるケースがある事が判ってきたとの事。>>>>チェック、コレステロール!
私の血圧は日中でも2〜3分座っていると120/80程度に落ち着くが、血管エコーを自費で毎年取る事を一昨年に決めた。3回目の結果から言えば、内壁の厚さが増加するスピードが早くなっているそうだ。運動を週に最低2回の4時間近くしていてもだ。つまり、血管が痛むスピードが年々増加している。そう加齢が強力な敵。
また、脂質異常は遺伝的な物もあるので、ドクターと相談して服薬する事にした。薬を飲む事を何か人生の敗北の様に考える人達がいるがそれは勘違いだろう。自分の為にだけ飲むのではない。家族を含む繋がりのある人達の為にも飲むと思えば良い。
運動や食事制限はとりあえず放っといてまずは服薬し、忍び寄る暗殺者を退けて後、再発しないようにゆっくり強度の低い運動をすればよい。結局、そこに到るには理由がある。喫煙、美食、間食、満腹依存など。そんな精神的弱点を抱えた人間が、表面的な異常が無い時期、そう簡単に心改まる訳が無い。選択できるなら、空きっ腹で精進料理など選ぶ筈が無い。まずは服薬からだ。
更に運動は間違ってもボロボロの血管に止めを差す様な無酸素運動などはしてはいけない。まずは平地でのノルディックウォークや自転車などHR%で60〜65程度の運動を続ければ良さそうである。
今日は上司の退院記念を含め、自分自身への戒めのつもりで書いた。残された30年とかはあまりにも膨大な時間の塊だ。元気な体でその塊をゆっくり味わいたい物だ。
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コメント
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薬はスタチン製剤ですか?
副作用の説明はしっかり受けましたか?
それで納得したならいいでしょう。
私はスタチン製剤は拒否しております。免疫力の低下を未だに説明してくれないです。こっちから言わんと説明してくれないので医者は薬屋の回し者!!って思うからです。
WARAKADOさんとこのお医者はんは説明してくれた?
投稿: 某なにがし | 2010年9月 1日 (水) 17時20分
>某なにがしさん
流石に詳しいですね。私はそこまで知りませんでした。
と言っても私の場合は高トリグリセリド血症なので、スタチン系は第一選択
されません。フィブラート系の抗高脂血症薬を服用です。しかもこれら2剤
の併用は原則禁忌となっているのですね。
因に副作用の説明は受けていて、最初の3ヶ月は肝機能検や腎機能など血液
の検査をして様子を見ました。GOTやGPTなど肝臓検査値は必ずチェックし
ていました。今も3ヶ月に1度は通常以上の分析内容で血液検査を受けていま
す。
でもそんな事より、食事や運動でどうしようもない性格や営業マン生活で、
既に血管が傷んでいる時に、厳格な宗教家でもあるまいし治療を受けるべき
です。治療のゴールデンタイムが過ぎてしまいます。
また、加齢が一番止めようの無い障害なので、それ以上に悪くなる事は避け
るべき。血管は全ての臓器に共通ですので私は血管を守りたい為に服薬しま
した。
投稿: warakado | 2010年9月 1日 (水) 20時35分