四天王寺 盂蘭盆会
今年もこの時期がやってきた。1年、また1年と家内とお互いの無事を慶び、感謝と供にお参りする。今年は雲ひとつ無い快晴で、風があってしのぎやすい。
時間は午後6時を過ぎるが、境内には既に万灯供養のろうそくが一杯並べられ、火入りを待っている。今年は例年になく多いように感じる。
ああ、風がとても心地よい。どこか既に夏の終わりを告げているような、風にかすかな秋の気配を感じる。今年の梅雨明けが遅かっただけに、残暑はきっと厳しいだろうが、夏の短さが印象的だ。
そしていよいよ火入りとなる。境内はろうそくで一杯だ。今日は本当に多い。
揺れる炎の中で静かに読経が始まる。ざわついていた辺りが読経と供に静かになってゆく。
今年も1年無事だった。お互いたいした病気もせず、仕事も厳しい環境であったが何とかかんとか暮らしてこれた。また厳しい1年にはなるだろうが、来年の同じ日に、同じ気持ちでこの炎を見送れる様に。
感謝。
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