今年も快晴の秋空の元、幕張メッセで開催されるCEATECに行って来た。ここ数年の家電各社の動向はやはりPDPや液晶などテレビを中心としたIT製品の完成度アップに向いており、更にBlu-rayにディスク規格も統一された事から、敗軍であるHD陣営各社の巻き返しも気になるところ。

いきなりだが携帯電話のauさんとdocomoさんが向かい合わせにガップリ四つ。
特にauさんのモックアップモデルはどれもデザイン、コンセプトともに面白い物が多く、若い人を中心に沢山の人で盛り上がっていた。写真はYAMAHAさんのコンセプトモデル。鼎談できそう。
因みにこれもコンセプトモデルだが、手帳の様にタグがあり、それを見開くと住所録や予定など各々の専用液晶画面に単一、あるいは同時に到達する。手帳とも電話とも、紙とも電子とも言えるモデル。システム手帳の様に、必要なリフィルを買い足す様に画面?を継ぎ足せると良いな。
写真はdocomoさんでブラックベリーの新型機。液晶が綺麗だったがサイズが小さく、もちょっと大きくても良いのではと。しかしもっとも身近で実現可能な所にあるウェアラブルPCはやっぱり携帯だったか?
少し異彩を放っていたのが写真のAIBOの様な恐竜モデル。海外メーカー製で全世界一斉発売なんだそうだが、AIBOと同等以上の機能・拡張を持って5万円程度らしい。日本でも発売元は失念したが、基本はネット販売の様でブレークしそうである。ただ、IT家電と接続するのかは不明。
さて、いよいよCEATECのメインディナー、民生大手のブース巡りに。まずはSEDに続いてHDも残念な結果となったが巻き返しを図りたい東芝さんのブースから。
通常の画像をハイビジョン並に画質改善するエンジンを搭載したモデル。元々はHD開発に合わせて、通常DVDにHD画像をそのまま記録する技術を応用した様な事を言っていたが、確かに展示のセルDVD画質は確実に綺麗に表示されていた。
これはHDを更に高画質化する技術の紹介。レゾリューションプラスと言う技術。負けてもただでは起きない根性は立派。彼らもやがてはBlu-rayのドライブを出すかもしれないが、その時には勝ち組とは一味違う製品で一矢報いるかな。
これは現物を見ないと判らない迫力。壁全部がテレビと言う状態。対角3.8mもあればそうなるのだが。他には人が多くて絵にならなかったが、薄型のプラズマも展示しており、液晶との垣根が薄いサイズ層も形成されてきた。でも、個人的にはプラズマより液晶であり、更には有機ELである。
さて、松下さんといえばこの前日に社名変更でパナソニックに統一。今回はそのお披露目でもあり、頂く名刺は全部パナソニック。枝葉に到るまで大変だった事と思う。尚、写真は今月末発売予定のG1の展示。現物を拝見したが、EVFの美しさには感心した。説明員の方に伺うと、業務用HDカメラと同じ仕様のパネルを使っているのだとか。オリンピックを写したパネルと同等品を使っているのかと思うと、民生の数の理論とは凄い物だと思ってしまう。
カメラの展示は残念ながらパナソニックとソニーの2社のみだった。フォトキナがあったのでカメラ関連はそちらが主戦場か。写真はG1とL10のセット分解比較。G1はミラーボックスが本当になく、レンズを外すといきなりローパスフィルターむき出しのイメージャーが飛び出してくる。汚れに強いオリンパスならではの設計だが、それでも危険と思うのは私だけか。
失礼だが、三菱さんのブースでこんなに黒山の人だかり、デモの見学に行列ができるのを始めてみた。内容はレーザーテレビ。RGBレーザーをスキャンして画面に映す。プロジェクターもあるが、プロジェクションなどランプを廃して薄型にでき、更に大型化が安価簡便だ。また、この方法が発展すればプロジェクターエンジンの劇的な小型化が達成できる。しかるに後は安全性の確保だけ。
もう一つのカメラ展示メーカーであるソニーさんのブースから。α9の現物を触り、そのファインダの出来に感動。1Dシリーズよりファンダーに関しては出来が良い。さて、写真は歴代コンパクトの光学手ブレ補正モジュールの比較。あまり目立たない技術だが、確実に小型化・強力化されている。やっぱり先を突き破り進む物と、底を広く厚くする物、2つの方向と物があるメーカーが覇権を得る。
とまあ、αやコンパクトの展示機で自由にコンパニオンさんを撮影して良い事になっていたのでつい。この人は笑いが不自然で好みではなかった。だからこちらで。
さて、やっぱり液晶の雄は何と言ってもシャープさん。我が家にもパネル故障交換済みの亀山26インチモデルがある。とにかく環境へのアピールが強く出ていた。ただ記憶の範囲で曖昧だが、自治省だったかのデータで車の排出するCO2の9割が業務用だ。ここから世界に配送する運送排出CO2は相当な物になると思うがその削減は不可能なんだよね。
昨年も展示していたが、とにかく薄い1cm程度のパネル。これはもう1台ではなく1枚だな。
電子部品のホールで面白そうな物を見つけた。シチズンさんのブースで携帯に付加するプロジェクターのモックアップモデル。モックだが基本はできており、後は緑LDの出力アップとチューニング次第らしい。緑LDのハイパワー化がプロジェクターやLDテレビの課題。先の三菱さんはSHGでも使っているのかな?
さて、すっかり村田製作所さんの顔となったセイサク君のデモ走行。細かいバージョンアップを受けて、今では堂々と一本橋を渡っていく。もう、ふらついて脚を着く事などない。
本邦初公開のセイコちゃん。すっごい人気でデモが始まる15分位前から黒山の人だかり。またその姿が中々愛らしく、前に突き出した手と全身で“コドモッ!”を表現している。
サイズとしてはご覧の様にほぼ同一縮尺となっている。村田製作所さんの様な、言わば縁の下の力持ちたる部品屋の広告宣伝は難しいのだが、一般への企業イメージや好感度を絶対上げていると思うと貢献度は大だ。
「MVI_1171.mp4」をダウンロード ← バック走行時をデジカメで撮影したがサイズ大
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