今日はクリスマスイブ。冬の京都へちょっと遊びに行ってきた。まずは東福寺へ。本来なら紅葉の美しい季節に行くべきなのだろうが、機会を逸して今になった。
京阪の東福寺駅前にて。お正月ともなればこの普段静かな通りが人であふれる。
伏水街道とある。伏見じゃないのか?調べると江戸以降だが、「俯見」「臥見」「伏水」が用いられる様になったとある。成る程、酒蔵が多い訳だ。
今日はCLEにRollei 40mmとHEXANON 28mm。デジカメは小型のU-50のみを持ってお手軽にした。因みにカメラはデイパックの肩紐からカメラをぶら下げている。こうすると首への負担がゼロなので楽チン。でも、悲しいかなカメラが腹に乗って上を向いているよ~。
*追記:別途楽チンスタイルの解説あり。
臨済宗 大本山 東福寺。中でも有名な通天橋。前の枯れ木はかえでだろう。少し前なら凄い色彩を放つ景色だろうが、今は無彩色な世界に埋もれている。これもまたわびさびの世界でよろし。
苔むした庭園にも沢山のかえでの樹。でも今は枯れ木。やっぱりちょっと寂しい。
通天橋の中。洗玉澗と言う渓谷の上にかかる歩廊だ。
最後に一枚になりそこねた葉が京都の寒風に晒されている。

通天橋を奥に行くと庭園を経て開山堂にたどり着く。市松模様に形作られた庭園は見ていて心和む。観光客は僅か、静かな“和”のクリスマスイブだ。

石庭は同じく京都の竜安寺が有名だが、こちらもなかなかの物だ。手入れが大変だろうなと小市民はふと思ってしまう。
開山堂の隣にある庫裡。無彩色な風景に朱の色が冴える。ちょっと中を覗いてみよう。
途中の石段にあったなごりのかえで。
なんかバチがあたりそうだが、蓮の花が見えた。上にいらしゃるのは仏様?
洗玉澗に降りる途中から見た通天橋。周りはかえでなどの落ち葉の絨毯で、さぞかし見事な光景だったろうと容易に想像できる。
さて、通天橋を後戻りして本堂から方丈庭園へ向かう。
方丈庭園。昭和14年に作庭された物で、戦前と言っても全体の歴史から見れば本当に新作だ。八相庭との事で八つのテーマ別になっているそうな。写真は四仙島「蓬莱」「エイ洲」「壺梁」、右側が「海」らしいが写っていない。
これが「海」らしい。なるほど、そう言われれば潮騒が聞こえてきそうだ、、uso
緑も鮮やかな井田市松。これは見ればなんとなく意味が判る。
そして最後のこれは「北斗七星」を表している。5つしか写ってないけど写せなかった。
さて、わびさびの世界に別れを告げて、本町街道を南に下り、一路伏見稲荷さんへと向かう。
街道沿いにある酒屋さん。相当変貌を遂げているが、やっぱり京都のお店という雰囲気が残っている。
お昼も過ぎていたのでお参り前に腹ごしらえ。稲荷さんと言えばやっぱり「あれ」でしょう。
蕎麦屋さんに入っていなり寿司セット780円成りを頼む。味はまあこんなものでしょうが、おいなりさんが美味しかった。
あと1週間、年末年始の初詣では全国2位3位の人出を毎年記録する商売繁盛の神様だ。あえてクリスマスイブに来たぞ。深い意味はないけど空いているだろうと言うだけ。
秀吉が建立したとある楼門の前にいる狛犬ならぬ駒狐。口には鍵?をくわえているのか? 向かって右の狐は玉をくわえていた。
本殿。家内安全、商売繁盛をお祈り。右の方では神事を執り行っていたが、神事は写す事をはばかるので写真は無し。
更に奥に進むと千本鳥居にたどり着く。ここからグルッと鳥居に沿って山を登れば4km、約2時間の行程となるのだが、そこはすこしはしょって新池までを目指す事とする。
全て稲荷信仰に基づく個人の寄進によって立てられた鳥居の数々。子供の頃に来た事があるはずだが、記憶には残っていなかった。そしてこんなに凄いとは思わなかった。
途中にある奥社奉拝所。写真の反対側、奥にはおもかる石がある。そこは四天王寺さんと一緒だな。
さて、更に奥の新池、熊鷹社を目指す。
新池のほとり。ここまでは険しい上り下りは殆どなかった。
熊鷹社。ちょっとばちあたりかな。後ろからごめんなさい。
さても帰り道。小さな祠や鳥居が立ち並ぶ様はまるで御嶽山の麓の様相。だんだん、膝が痛んで来たのでこれで今日はおしまい。ゆっくり下山する。
軽い登山ですっかり体力を使い、手持ちのフィムルも使い切ったのでいきなり京阪の伏見稲荷駅の風景。この後、丹波橋まで普通電車で行き、淀屋橋行きの特急に乗り換え。電車はガラガラに空いており、楽な道中をさせてもらった。
冬の京都は無彩色な中にも鮮やかな色彩を放つ物があり、四季を問わず楽しめる街だ。でもやっぱり紅葉のシーズンに来たほうが楽しそうだ。
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