天保山へ行ってきた
今日は、かねてから計画していた年休を取って、天保山にやってきた。別に海遊館に行きたいのではない。サントリーミュージアムでやっているブレッソン展を、どうしても人の少ない時に行き、そしてゆっくり見たかったのだ。
港の外へ出よう‥か。
おっと、いかん、いかん。そんな事に興味を持っている場合ではない。すたこら行くと建物の入り口が見えてきた。ここら辺りは私の職場のある本町あたりと違って空が広い。
ここには初めて入館するのだが、なかなか立派な建物だ。うずらまんさんが言っていた科学特捜隊本部の面持ちだ。ビートル号が今にも飛び出してきそうだ。
時間は丁度12時過ぎ。昼休みなのか、職員さんが出てくる。女性も私服なんだ。
館内は写真撮影や、飲食禁止なので先に軽く喉を潤し、トイレに行って準備態勢を整えた。さあ、5階会場へいざ行かん。
‥約2時間、比較的空いていて思いのままに、思う存分堪能できた。大阪芸大主催なので芸大の学生さんが三々五々入館し、静かに見入っている。芸大だけでなく、学生さんは皆、無料なのだ。でも一般でも500円はいかに大学主催とは言え安い。
これまた、うずらまんさんのブログに、記載のあったケースの中身を始めてみた。装丁はマチスで、フランス版とアメリカ版の2つが鎮座していた。初めてお目にかかる。会場は落ち着いた雰囲気で、本当に411枚をゆっくり、思いのままに眺めることができた。今また、改めてモノクロームの表現力の豊かさに感動する。
ひとしき閲覧して、4階にあるテラスに出て一服つける。まだ少し冷たいが、春の風が心地よい。水面に陽射しが輝いて、陽光を眺めていると、普段とは異なる、何とも満ち足りた時間が私の中で過ぎてゆく。
海を眺めていて、振り返るとガラスに映った雲が悠々と流れて行くのが見える。明日から4月なんだと思うと、何の根拠も無くウキウキするな。今日は携帯の電源をとっくにOFFにしているのだ。
隣には海遊館。春休みもちょうど半分おしまい、いや、まだ半分ある、かな?
どうりで子供達が多い訳だ。海遊館前は大勢の子供達で賑わっている。
若い時、堀江謙一さんにお会いした事がある。堺のヨットハーバーでアルバイトしていた時だった。ふらりとこられて、皆親しげに対応していたが、「誰やこのおっさん、、」と思っていた。単なる気さくな大阪のおっちゃんだった。昔、太平洋をこんなサイズの小船で、それも一人ぽっちで渡りきった人だと知ったのは帰った後だった。
暫くすると、この建物自体に興味が出てきてあちこち探検。4階にはアイマックスシアターと言う360度のスクリーンを持つ劇場があるのだが、今日は子供向けの上映内容でパスした。1階の売店ではミュージアム特性のHOLGAなどを販売していて結構楽しい。
テラスから船着場が見えたので降りてみた。ふと目についた女性のスカートがピンクで春らしい。無彩色のコンクリート階段に座っていたが、とても印象的だった。
この船着場から、小型船でむかいの舞島、USJに渡る。所要時間は約10分、料金は600円だが、大勢の親子連れがいて、これまたパスする。
海遊館の裏口だ。これから夕暮れ時になれば、幸せ(そうな?)カップルで一杯になるだろう。ちょっと位寒い方がいいに決まっているもんな。
ちょっと傾いて撮影してしまった。しかし、下から見上げると、何ともでっかい観覧車だ。私のマンションから見えるのが頷ける。
天保山を後にして、日本橋と天王寺で用事を済ませて帰路につく。通勤定期が大活躍。最後は長居公園で降りて、少し桜の様子を見て周る。まだ少し早い様だ。多くの樹が咲き始めと言うところ。やっぱり来週の土曜日辺りが本命かな。ケンタッキーでチキンを4P買う。
1枚、また1枚。眺めてはその構図に感動する。「決定的瞬間」はアメリカ人の発想と思った。やはり「去り行くイメージ」の方が私は共感できる。とても意味のある物を手に入れる事ができた。
「一期一会」 今日は天気にも恵まれ、素晴らしい一日だった。
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