星の降る場所
今日はNADARで開かれている武井伸吾さんの個展を見学に行った。氏は写真で生計を立てている訳ではなく、普段は一級建築士として仕事をしており、時間をやりくりしては星景写真を日々撮影されている。それでこれらをまとめて写真集を上梓される事は非常に大変な事だったろうと思う。
心斎橋の大阪農林会館の地下一階にあるNADAR。何度か行って見ようとは思って行けずじまいだったが、今日は御呼びがあったらしい。星の降る場所。会場には武井さんご本人が詰めていらっしゃったので色々話をお伺いしたかったが、名古屋から来たと言う女性が一生懸命話をされていたので、はがきを頂いただけで帰ってきた。
私にとっての星の降る場所は滋賀県は守山市。子供の頃に母方の祖母の生家がある守山に遊びに行った初めての夜。琵琶湖畔の小さな集落だったが、風呂上りに家屋から一歩外に出て動けなくなった。あまりにも空が広く、余りにも星が多く、それまで見た事の無い風景だった。声も出ず、足もすくみ、ただその美しさに感動していた。今まで本でしか知らなかった天の川が、手を伸ばせば届くような所にあった。流れ星が流れた。蛙の声がするが頭には響いてこない。星を観るのに夢中だった。
それから40有余年。守山の空は今どうだろう。この週末は何やら感傷的な話が多そうだが、とても平穏な時代だった事は確かだ。
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